全国小学校学校行事研究会とは

全国小学校学校行事研究会とは
 
名称  全国小学校学校行事研究会 (略称:全小行研 )
         
■目的    全国の小学校における学校行事研究の交流、情報の交換等によって
     学校行事の教育の推進と充実を図る

■設立    昭和40年11月に全国組織結成、詳細は「全小行研のあゆみ」を参照

■事業  ・学校行事についての研究や調査
          ・文部科学省後援による全国研究大会・講演会などの開催
     ・会報・研究物等の発行
     ・個人ならびに地方研究団体の研究活動についての奨励・助成・協力
          ・研究資料の交換
     ・その他、必要と認められる事業

■組織  全国都道府県の学校行事研究団体、都道府県の特別活動研究団体、
     教育関係者。
          事業により都市単位の加入も可。全国をブロック別にて組織。

■運営    理事会・常任理事会による            

■会費    全国単位団体会費、個人会費にて運営

■会員  全国大会等で随時募集、詳細は事務局へお申込を

■最近の主な活動

    ・全国大会   年1回定期大会

    ・地方大会      随時

    ・地域研究発表  各ブロック、地域ごとに

    ・「会報」       年2回発行  各8,000部
 
        ・「豊かな体験活動推進フォーラム」国立妙高青少年自然の家との共催
     (10月)

        ・特別活動ネットワーク「希望の会」随時参加

        ・文科省・農水省・総務省3省合同「子ども農山漁村交流プロジェクト」
     推進

■主な発信活動       

        ・元文部省大臣官房審議官 熱海則夫監修
      「社会の変化に対応する学校行事の新展開」
       東洋館出版 平成7年

    ・日本体育大学教授 熱海則夫監修
           「新しい教育課題に対応する学校行事の創造的展開」
       東洋館出版 平成11年

    ・全国小学校学校行事研究会・全日本中学校学校行事研究会共著
      「教職研修総合特集 新学校行事読本」
       教育開発研究所 平成12年

    ・月刊誌「道徳と特別活動 」文溪堂 平成20・21年への連載寄稿

        ・文部科学省「初等教育資料」平成21年3月号への対談寄稿

        ・全国小学校学校行事研究会相談役 草信好昭
      「小学校新しい学習指導要領とこれからの学校行事 豊かな人間性や
       社会性」アットワークス 平成21年

    ・文部科学省教科調査官 杉田 洋編集
      「心を育て つなぐ特別活動」文溪堂発刊への実践寄稿
       平成21年8月近刊

        ・ウエブサイト開設 http://zenshougyouken2009.jp

 

全小行研事務局より

豊かな体験活動の充実で 子どもたちに夢と希望を


■ウエブサイト開設にあたって

 
この度、このようにウエブサイトをリニューアルして、全国の皆様と互いに実践交流や情報提供、情報交換や新たな連携ができますことに心より感謝いたします。
言うまでもなく、学校行事は、日本型の「全人教育」、江戸時代の寺子屋以来のDNAとして、また日本型の文化として、今日までの教育の中核や、子どもたちの人格形成の重要な役割を果たしてきました。
今後もこれをますます発展させ、時代の要請に応え、その任を担っていきたいと思います。
教育に「不易と流行」が大切と言われます。
どんなに時代や社会が変化しようとも、変えてはならない教育の根本や指導の原理があります。
一方、時代や社会が求める変化を敏感に捉えて的確に指導・対応し、教育の質を高めることも重要です。
私たちは、研究活動においても、人と人との温かな人間関係づくりではフェイス・ツー・フェイスを大切にしながら、一方で、生きた情報が瞬時に求められる今日の時代には、ネットワークを通して、実践の質を高め、実践の輪を広げていきたいと思います。皆様の積極的なご参加・ご活用をお願いします。
 
 
■学校行事の魅力

五月晴れの下、全校遠足で子どもたちは心を踊らせています。
一年生は入学式や歓迎行事ですっかり学校の一員となり、六年生は小学校最後となる各行事にリーダーとして全力を尽くします。今後、夏の集団宿泊、秋の運動会・学芸会、冬の奉仕活動、春の卒業式等を通して、集団による体験活動の良さが子どもたちの心に深く刻まれていきます。
全国各地で、四季も考慮した日本の学校文化が、学校行事を通して脈々と受け継がれ、豊かな人間性や社会性、そして「生きる力」が培われていきます。

子どもたちは、『学校が楽しい』と素直に思います。
なぜなら学校行事の取り組みの中で役割貢献し、皆に認められ励まされ、所属感・連帯感、そして仲間の存在を実感するからです。
また『学校行事は子どもを変える』と言われます。
仲間と共に苦労を乗り越えた感動や成就感の中で、自信を深め、新たな自分や他者を発見し、人への優しさや意欲を発揮するからです。
さらに『私もやりたい』と子どもたちは未知の世界に憧れます。
すばらしい自然・文化・人との出会い、親元から離れた非日常生活体験など、バーチャルではない本物にふれるからです。
学校行事を充実させる時、保護者や地域から「子どもの成長が実感できるから」、「子どもは地域の宝であり、母校の誇りだから」と歓迎され、新たな連携が始まります。
学校行事は、「生きる力」を培うと同時に学校や地域の活性化の一助になります。また、この重要性から「学校行事は学校の基軸である」とも言われています。
 
 
■体験活動を特質とする学校行事の重要性

学校行事の時数確保が厳しい条件下、ともすれば「知的学力」重視の風潮の中で、学校行事の取組が単調にならぬように留意したいと思います。
なぜなら、いじめ・不登校・「小1プロブラム」など喫緊の課題や、21世紀「知識基盤社会」の担い手としての人間性や社会性を育成する課題の解決には、体験活動を特質とする学校行事の充実と質的向上が不可欠だからです。

事実、新学習指導要領のキーワードは「言葉の重視」と「体験の充実」と言われ、体験活動が重要視されました。また、中教審答申でも「体験活動は極めて重要である」と明確に意義づけられました。
これらは学校行事の重要性が大いに再認識されたことを意味するだけに、目標と内容を見直して、期待に応えたいと思います。
注目すべきは、特別活動の全体目標に、「人間関係」や「自己の生き方」が加えられ、第2項には「各活動・学校行事の目標」と項目が特設され、その目標にも新たな規定がなされたことです。この学校行事への高い評価を積極的に受け止めたいと思います。


■仲間、感動、本物体験に勝るものなし

「学校行事は楽しいが、その体験で何の力を身に付けたのか」と問われる時があります。
その時は、仲間・感動・本物体験を基にした学校行事によって、「自分のよさを発揮できる力」「誰とでも仲良くできる力」「人のために役立とうとする力」である、と明解に答えたいと思います。
なぜなら、学校行事は、道徳的価値に裏付けされた「自尊・自立」「人間関係」「社会参画」の自主的・実践的態度を身に付けた「豊かな心」を育成するからです。
今、科学技術の発達でバーチャルな世界が高度に進み、人間関係でさえメールで成立しそうな希薄化した時代、子どもたちに最も不足のものが仲間体験・感動体験・本物体験です。学校行事が意図的にこれらを重点とする所以(ゆえん)です。

仲間…
多様な人との関係を作り得ずして「生きる力」の育成はあり得ない。
異年齢集団交流活動などを生かし、どんな地域・社会・国でも集団の一員として生きられる力をつけたい。

感動…
仲間なしに感動はなく、本物なくして感動はない。
まして、感動なくして人間の成長はあり得ない。
感動的な行事こそが心を強く揺り動かし、感謝や意欲を喚起し、社会性を育む。

本物…
自然・文化・人など、直接の出合いで心が踊るもの、それが本物である。
長期宿泊活動は典型であり、我慢、葛藤、挫折、協調の過程を経て、人間関係調整力、集団規範を育む。


■学校行事の充実にあたって留意すること

今改訂は「生きる力」の理念の共有を広く国民に求めている。
学校行事もその意義をわかりやすく積極的に発信したい。

書いて振り返る…
行事の事前・事後の変容を言葉等で明らかにし、「学校行事ノート」を6年間蓄積して成長を実感する。

取組を深め合う…
事前の話し合い、取組の交流、事後の評価等をしっかり行い、文字通り自主的・実践的な態度を育てる。

わかりやすくする…
保護者が学校行事を楽しむだけではなく、その意義やねらいを理解できるように、平易な言葉で周知する。

共通理解する…
子どもたちは目標を持つ。教師は意義やねらいを共通理解する。保護者はアンケート等で意向を反映させる。

地域参画・小中連携を広げる…
地域行事への参加、地域と共に創る行事、幼保・小中連携などの工夫で社会参画を目指す。